当学会は、人間を行動に駆り立てそれを維持させるための理論と具体的な方法を研究し、実践するために設立した。
モティベーション(モチベーション・動機付け)という用語は、心理学では「特定の方向に行動を発動させ、推進、維持させるメカニズムをいう。」(集英社:イミダス)と定義され、人を「より本人が望む方向」へ向かわせるためのものとして、経営、教育、医療、スポーツ、美容(ダイエット)等の様々分野で使われていることが多い。
医療においては、同じような状態である患者でも治ろうとするモティベーション如何で治療結果が著しく異なることが知られているし、教育においても、生徒のモティベーションをいかに高めるかが教師の優劣を決める。もちろん企業でも、社員のやる気を育てることはビジネスにとって極めて重要であり、そのために莫大な投資をしていることは言うまでもない。また、プロスポーツ選手が引退の際に「気力がなくなった」と言うように、モティベーションなくして何の行動も起こせないと言っても過言ではないだろう。
では、どのように「その気」にさせるのか、「やる気」を持たせるのか。このテーマについて、海外では「モティベーション理論」としてのカテゴリーが確立されつつあるが、まだ不完全な点や日本人にそぐわない点も多く、また文化的な影響によってもそのまま取り入れる事は難しい。しかし、モティベーション理論は、日本においても今後ますます必要とされるテーマであり、その体系を整えると同時に、より実践的な技術、法を研究、普及することが望まれる。
そこで、当学会ではモティベーション理論の研究と発展を促すと共に、技術としてのモティベーション技法にはどのようなものがあるか、どう活用すれば良いのかも研究し、その技術習得や教育の場づくりを目的とした学術団体とすることを趣意として設立した。

